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2023.12.27

人事評価の納得性を高めるために

人事評価の納得性を高めるために

人事評価において公正な評価を実施することは重要な課題です。その為経営者や人事部門は制度づくりや運用に知恵を絞り、労力を費やします。とはいえ、人が人を評価する以上、公正な評価は困難であると言えます。

そこで重要となってくることは、従業員の納得性を高めることです。従業員は、誰が評価をしても同じ判定となる公正な評価は無理であるということはわかっています。しかし、自分が納得できる評価が行われると、結果を受け入れ、自己の課題を改善することができます。また、長所は自信を持って更に磨きをかけていきます。

では、どのようにすれば納得が得られる評価をできるのでしょうか。まず、納得性を高めるためには評価者、部下双方が制度を十分に理解することが大前提です。そして、制度面ではなく運用面において評価者が部下にどのようにかかわっていくのかが重要となります。

運用面において評価者が意識し、実践すべきポイントは以下の5点が挙げられます。そのためには、評価のフィードバック面談を実施することが前提となります。面談が制度化されていない場合でも、評価者は自主的に部下とコミュニケーションをとることが必要です。

部下の仕事を観察する
部下が「上司はしっかり見てくれている」と思えば、評価への納得性は高まります。一方で、「あまり見てくれていない」と思えば、評価に対する信頼を得る事ができません。

評価の根拠を明確にする
評価の根拠が明らかになれば、納得性は高まります。「〇〇の行動がよく見られた」「あのとき、〇〇してほしかった」など具体的な行動や事実を示しながら説明します。特に、良い評価や悪い評価については、しっかりと根拠を示すとよいでしょう。

部下の話を傾聴する
一方的な説明だけでは、不十分と言えます。上司は、部下から自己評価とその根拠を聞き出し、考え方や見方にしっかりと耳を傾けます。話に異論があったとしても否定や反論はせず、「なるほどそのような見方もあるかもしれないが、自分はこう考える」というように、互いの考え方を理解し合う姿勢が大切です。

自覚や気づきを促す質問をする
上司は部下に、仕事に対する姿勢の評価や自身の行動で与えた周囲への影響をどのように考えるのかなど自問自答ができる質問をします。これらにより、部下への自覚や気づきを促します。新しい視点が得られるように答えを導くことで評価の納得につながります。

上司としての期待を伝える
今後、どのような行動や姿勢、成果を期待しているのか、また現状はどうであるかを伝えます。期待に応えられているのかが次回評価の判断軸となります。その為上司は、伝えた内容をしっかりと把握、日々部下の業務を観察し、時には指導する必要があります。(→①につながる)

評価者は評価の納得性を高めるために、観察、根拠、傾聴、質問、期待の5つを意識してみてはいかがでしょうか。

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